紙☆紙☆サンバ! Papers and Days

紙を切り貼りする日々と、作ったものを記録していこうと思います。あと、新米ママになったので子育てのこともちらっと!

元書店員としてのつぶやき

むかしは桜が好きでしたが、近頃は梅のほうが好きです。

まだ寒空の下、鮮やかに花を開かせて。

そんな梅の花をみると、頼もしく感じ、気分を明るくさせてくれます。

明後日は節分、そして翌日は立春

もうすぐ春ですね。

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写真は、手漉き和紙を封筒に仕立ててアレンジしたものです。

細川和紙で有名な、埼玉県の小川町というところで、以前手漉き和紙の講習を受けたことがあります。

これはそこで漉いた和紙です。

“楮(こうぞ)”という和紙の原料となる木の皮を柔らかくする時以外、一切化学原料は使用していません。

紙はたいてい漂白されますが、これは生成りなので、うっすらと色があります。

天然楮100%の手漉き和紙のさわり心地といったら!!!

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ほ~ら、雪だるまさんも気持ちよさそう(笑)

書店で働いていたとき、いつの間にか本が、自分にとって“ただの商品”になっていたことに、ある日突然気付きました。

本って、なんだろう。

紙って、なんだろう。

どうやって作るんだろう、紙って。

そう思い、手漉き和紙の講習を受けました。

木を切り、皮をむき。

皮をむいたら表皮をはがし、柔らかく茹で。

残っている塵を丁寧に除き。

さらに繊維を叩いて、叩いて。

そうしてからようやっと、漉いていきます。

漉くのも一苦労で、けっこうな労力です。

紙って、すごい。

改めてそう感じました。

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こちらは上野の老舗書店、明正堂さんのブックカバーを手提げにリメイク。

本は紙の塊です。

紙に文字が印字され、束ねられ、一冊の本になっています。

本は紙の塊であると同時に、知識の塊です。

電気がなくなれば、ブログの文字は消えてしまいます。

でも本は、そうではありません。

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本にするには軽すぎる、まさに“商品の本”がありふれているのが現代だと思います。

1年間に購入した本のうち、死ぬまで持っている本は何冊あるでしょう。

買って読んだら売ればいい。

フリーペーパーも読んでいらないなら、古紙に出せばいい。

そんなの、おかしい。

私たちが人生の中で得る知識は、そんな使い捨てのようなものでいいのでしょうか。

100年後の子供たちが読んでも、生涯心に残るような、そんな紙の本たちが生まれることを願っています。